Herbert List: Junge Männer|ハーバート・リスト 写真集|1988年 初版
若さを撮ることは、何を残すことなのか。 ドイツの写真家ハーバート・リストによる写真集『Junge Männer』。 少年や青年たちのポートレート、海辺で過ごす姿、身体と光がつくり出す静かな瞬間を、72点のモノクローム写真によって構成した一冊です。 リストの写真に写る身体は、強く主張するというよりも、光や風景の中に静かに置かれています。 海。 岩。 白い壁。 強い日差しと影。 そして若者たちの身体。 古典彫刻を思わせる造形性と、写真が撮られた瞬間の生々しさ。 その二つが同じ画面の中に存在しています。 本書には詩人Stephen Spenderによるテキストも収録。 ポートレートや人体写真という枠だけでなく、20世紀ヨーロッパ写真における身体と美の表現を考えることのできる写真集です。 特徴 1988年、Twin Palms Publishersより刊行された初版。 少年・青年を被写体としたモノクローム作品72点を収録しています。 ハーバート・リストは、人物を単独で捉えるだけではなく、建築や風景、自然光との関係の中に身体を配置しました。 約36.2 × 28.8cmという大型判も、本書の特徴のひとつ。 ページを大きく使ったモノクローム図版によって、身体の輪郭や光の質感まで見ることができます。 Stephen Spenderによるテキストも掲載され、写真と文章の双方からリストの作品世界に触れられる構成です。 この本が残した視点 若さは、写真の中に保存することができるのか 人間の身体と古典彫刻の美しさは、どこでつながるのか 身体はポートレートの「被写体」なのか、それとも構図をつくる「形」なのか 光と風景の中に人を置くことで、その人物の見え方はどう変わるのか 数十年前に撮られた若者たちを、現在の私たちはどのように見るのか 写真の中の若者たちは、その瞬間から歳を取りません。 見る側だけが時間を重ねていきます。 だからこそ、古い写真の中にある「若さ」は、ときに人物そのもの以上の意味を持ちはじめます。 写真は人を残すだけでなく、時間そのものを止める。 『Junge Männer』には、その写真という媒体の性質が強く現れています。 書誌情報 ・タイトル:Junge Männer ・写真:Herbert List(ハーバート・リスト) ・テキスト:Stephen Spender ・出版社:Twin Palms Publishers ・刊行年:1988年 ・版:First Edition(初版) ・収録作品:モノクローム72点 ・サイズ:約362 × 288mm ・装丁:ハードカバー、ジャケット付 ・言語:英語 状態 経年による使用感があります。 ジャケットにヤケ、薄い汚れ、スレ、小傷などが見られます。 本文には経年変化がありますが、写真を鑑賞するうえで大きく支障となるような傷みはありません。 1988年刊行の写真集であることをご理解のうえ、掲載写真とあわせて状態をご確認ください。 迎える理由 選定理由: 若者の身体を単なるポートレートとしてではなく、光、建築、風景とともにひとつの造形として捉えたハーバート・リストの写真を、大判の図版で見ることのできる一冊であること。 比較した視点: 男性身体を扱った写真集は数多くありますが、本書では身体そのものを強調するだけではなく、古典的な造形感覚と風景の中に人物を置くリスト独自の視線を重視しました。 判断の結論: 若さそのものは残りません。 けれど、写真の中では、一瞬の身体も、光も、海辺の空気も、その場所に留まり続けます。 後の時代のファッション写真や身体表現にもつながっていく、人間を「形」として見る視線。 身体を撮りながら、同時に時間を撮る。 その感覚を一冊として残しておきたいと考え、選びました。 発送について 追跡可能な佐川急便(送料一律 660円)にて、丁寧に梱包し発送いたします。 ご購入前に不安を感じられる方へ ▶ ご購入の流れを見る ▶ お問合せフォームより、お気軽にご相談ください
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