Grafters|Colin Jones コリン・ジョーンズ写真集|戦後イギリスの労働者とダンサー
英国の写真家コリン・ジョーンズによる写真集『Grafters』。 コリン・ジョーンズ(1936–2021)は、ロイヤル・バレエ団のダンサーとして活動したのち、写真家へ転身した異色の経歴を持ちます。 バレエ団の巡業中に英国北東部の炭鉱地域を撮影したことを契機に、『オブザーバー』紙の写真家となり、戦後英国の労働者や社会の周縁に生きる人々を記録しました。 本書が捉えるのは、炭鉱労働者、造船工、港湾労働者、そしてダンサーたち。 一見すると異なる世界に生きる人々を、「身体を使って働く者」という共通の視点で結んでいます。 煤にまみれた顔。重い機材を扱う腕。仕事を待つ時間。舞台裏で疲労した踊り手の身体。 肉体労働が持つ厳しさと尊厳を、感傷に傾くことなく記録した一冊です。 特徴 コリン・ジョーンズ自身が身体表現の世界にいたからこそ、労働する身体の緊張、疲労、均衡を、その感覚に近い位置から捉えています。 炭鉱や造船所で働く人々だけでなく、余暇を過ごす労働者や、稽古を終えたダンサーの姿も収録。 「Grafter」は英国で、懸命に働く人、骨身を惜しまず働く人を指す言葉です。 本書では職業の違いを越えて、身体を使い、反復し、疲労しながら働く人間の姿が一つの流れとして構成されています。 産業構造の変化によって失われていった労働環境を伝える社会史的資料であると同時に、「働く身体」を主題とした写真作品集です。 この本が残した視点 炭鉱労働者、造船工、港湾労働者、ダンサー。 職業も働く場所も異なりますが、そこには身体を使い、反復し、疲労しながら仕事を続ける人間の姿があります。 コリン・ジョーンズが記録したのは、労働を美化した英雄像ではありません。 煤にまみれた顔、重い機材を扱う腕、仕事を待つ時間、稽古を終えて折り曲がる踊り手の身体。働くことによって身体に残された痕跡です。 肉体労働と舞台芸術を分けるのではなく、どちらも身体を差し出す仕事として捉える。 元ダンサーだったジョーンズの経歴が、その視点を成立させています。 書誌情報 ・タイトル:Grafters ・写真:Colin Jones ・序文:Mark Haworth-Booth ・出版社:Phaidon Press ・刊行年:2002年 ・言語:英語 ・装丁:ハードカバー、カバー付 ・サイズ:約26 × 20cm ・ページ数:144頁 ・ISBN:978-0-7148-4253-0 状態 ・カバー:スレ、キズ、角・縁に傷みあり ・本体:経年並 ・本文:写真図版は概ね良好 古書であることをご理解のうえ、掲載写真もあわせてご確認ください。 迎える理由 選定理由: 炭鉱労働者、造船工、港湾労働者、ダンサーという異なる人々を、「身体を使って働く者」という一つの視点で結んでいるため。 比較した視点: 一般的な産業記録や社会派写真集にとどまらず、元ダンサーである写真家自身の身体感覚が、被写体との距離に表れている点を評価しました。 判断の結論: 戦後英国の労働史を伝える記録であると同時に、働く身体の緊張、疲労、尊厳を捉えた写真集として残す価値があります。 職業や階級を説明する前に、写真の中には身体があります。 働くことによって刻まれた顔、手、姿勢。その蓄積を、言葉より先に伝える一冊です。 発送について 追跡可能な**佐川急便(送料一律 660円)**にて、丁寧に梱包し発送いたします。 ご購入前に不安な方へ ▶ ご購入の流れを見る ▶ この商品について相談する
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