「多様性と学びの質は両立できない」ってほんとう?

「多様性と学びの質は両立できない」ってほんとう?

Brand: 東洋館出版社
SKU: 5971
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「排除と同質化による『質の高い教育』は、どんな社会をつくってきただろう」――3つの対話から考える公教育の社会モデル実装。 たずねた問いは、「学校を、『共に生きる』を学ぶ場にするためには、どうしたらいい?」 本書の概要 次期学習指導要領に向けて「多様性の包摂」がひとつの柱として打ちだされ、障害者差別解消法改正にともない「合理的配慮」の提供が義務化されるなど、社会の多様性への共通認識がこの数年で少しずつ広まってきました。 一方で、「多様性と学びの質はトレードオフ(二律背反)だ」という声を耳にします。「質の高い教師の育成」という用語も目にします。このとき語られる「質」ーーこれまで「質の高い教育」とされてきたものとは、どのような社会をめざしてきたでしょうか。従来の教育は、果たしてその社会を実現してきたでしょうか。あるいは、ほかならないその「質」によって失われたものはーー? 「多様性」がその内実以上に用語として広まる今、公教育が社会モデルの実装をする意味、多様な他者を知り、学ぶ場を提供する意味について対話から考える1冊です。 本書からわかること 「質の高い教育」とはなんなのか 社会にもとから存在する多様性が、さまざまな声や政策から少しずつ広まってきました。次期学習指導要領改訂をめぐる議論でも、「多様性の包摂(Equity)」が柱のひとつとして打ちだされています。 一方で、社会の実態に目を向ければ、言葉こそ広まりをみせるものの、差別や排除、分断の強まりを感じることも増えています。このなかにあって、同質性を高めた集団で競い合わせる教育が、はたしてよりよい未来を招くのか? 本書はこうした疑問からはじまります。 社会は、多様な他者でできている 不登校児童・生徒が40万人を超え、特別支援学校・特別支援学級の数も増加し続けています。学びの選択肢が増えること、それによって子どもたち一人ひとりによりあった教育を 受けられることは大切です。しかし、そこには排除の構造も隠れています。またその一方で、通常の学級は、その同質性を保ったまま、あるいはこれまで以上にせばまった「ふつう」により、ますます同質的な集団になりつつあります。デモクラシーの根幹である「多様な他者を知り、折り合うことを学ぶ」のは、より難しい環境となっています。そのなかでは、教師が「ふつう」を管理し続けなければならないこともまた、苦しみの多い時間です。 ここで葛藤の種となるのが、「多様性」と「学び(教育)の質はトレードオフである」という言説です。 私もみんなも共に生きていくために。 デモクラシーを守る教育とは 本書では、立場や所属の異なるみなさんとの3つの対話を軸に、「多様性と学びの質は両立できるのか」について考えていきます。 ● 対話1 多様性がないことで失われる学び 今井むつみ ● 対話2 多様な子どもと多様に学ぶ教室で 尾上浩二 髙津梓 髙山桂 - 特別寄稿1 バリアフリー演劇とインクルージョン(尾上浩二) ● 対話3 多様性を踏まえた評価は可能なのか 松下佳代 村田耕一 池田美友貴 - 特別寄稿2 質と多様性の両立をめざすとき、評価はどんな形をとるのか?(松下佳代) 「質」を問うことは、学校の役割、その目指す社会を問い返すこと。葛藤も可能性も聞きひらいた1冊です。 こんなときにおすすめ ● 子どもたちを一人ひとり大切にしたい気持ちと葛藤の両方があるとき ● 「多様性」という言葉にモヤモヤするとき ● 「質の高い教育」「質の高い教師育成」などの言葉を立ち止まって考えたいとき

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