1898年 リヒテンシュタイン ヨハン2世 20クローネ金貨

1898年 リヒテンシュタイン ヨハン2世 20クローネ金貨

Brand: PRIME MINT
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特徴 1898年にリヒテンシュタイン公国で発行された20クローネ金貨には、「善良公」として国民に敬愛されたヨハン2世の肖像画が描かれています。発行枚数は1,500枚、希少性が高い金貨です。 ヨーロッパの小国リヒテンシュタインは、アルプス山中に位置する永世中立国。南北25km、東西10kmほどの面積で、人口は4万人ほど。1719年、神聖ローマ帝国の公領として誕生し、現在まで小国として残るという歴史を持っています。 ヨハン2世は、1858年に18歳で公位を継ぎ、在位期間は70年に及びました。国内のインフラ設備の充実、憲法改正を行い、リヒテンシュタインを近代化に導いた名君です。科学やアートのパトロンとしても有名でした。リヒテンシュタインといえば美しい切手を発行していることで有名ですが、独自の切手発行もヨハン2世の治世で開始されたものです。 リヒテンシュタインは、神聖ローマ帝国の領邦であった時代から貨幣を発行していました。その歴史は、18世紀までさかのぼります。 1898年に発行された20クローネ金貨は、世界大戦前後の困難な時代を見事に乗り切ったヨハン2世の金貨として、とくに人気のある1枚です。経済的、社会的に発展しようとしていたリヒテンシュタインの歴史を語る1枚であり、金の純度と希少性によってさらに評価が高くなっています。 コインをデザインしたギュスターヴ・ドゥロワは、ネオ・バロック様式の彫刻家です。メダルや貨幣のデザイナーとしても才能を発揮し、フランスだけではなくイタリアやロシアでも活躍しました。端然とした彫りの美しさ、紋章を囲む植物のしなやかさなどが特徴の20クローネ金貨でも、その実力を発揮しています。 1898年リヒテンシュタイン発行の20クローネ金貨は、ヨーロッパの小国の歴史と、その国を守り導いた名君の栄光を伝える1枚といえるでしょう。 概要 1898年にリヒテンシュタインで発行された20クローネ金貨には、当時の公爵ヨハン2世と、リヒテンシュタインの紋章がデザインされています。 ヨハン2世は50代後半。若いころから端正な容貌で知られていた公爵は、コインにも貴族らしい品格をもって描かれています。国民に慕われ「善良公」と呼ばれた寛大さ、学究生活を愛した真摯な性格が、肖像画の柔らかなラインから伝わってきます。 肖像画を囲む文字はドイツ語で、「JOHANN II·FÜRST VON LIECHTENSTEIN(リヒテンシュタインの公爵ヨハン2世)」。 裏側にデザインされた紋章は、神聖ローマ帝国の領邦であったリヒテンシュタインの歴史を語っています。 5分割されている紋章の中で、中央に位置する盾(上部は点、下部が線で表現されている盾)がリヒテンシュタイン家の紋章。その周りを囲む4つの紋章は、婚姻によってリヒテンシュタイン家が統治した地域を表しています。左上から時計回りに、シレジア公国、キューリング家、東フリースラント伯、トロッパウ公国の紋章になります。リヒテンシュタイン家が、何世紀にもわたって王侯貴族と婚姻を重ねてきた歴史と正統性を物語っています。 歴史的背景 リヒテンシュタイン公国は、1719年、現在の首都のファドゥーツと北部のシェレンベルクの二つの公領が、リヒテンシュタイン家のもとに統一されて誕生しました。1806年、ナポレオンによる神聖ローマ帝国滅亡のあと、ナポレオンのライン同盟に加わり、その後はドイツ連邦に参加。1866年に、一国家として独立しました。 ヨハン2世は、フランスのルイ14世(72年と110日)、イギリスのエリザベス2世(70年と214日)に次いで、ヨーロッパでは3番目(70年と91日)に長い在位期間を誇る君主です。1862年、1891年にリヒテンシュタインの憲法を発布し、国民の権利を拡大させ、近代の立憲君主制を確立しました。この憲法は2003年に一部が改正されましたが、現在まで残っています。 リヒテンシュタインは歴史的に、オーストリア寄りの政策をとってきました。しかし第1次世界大戦によってハプスブルク家によるオーストリア帝国は滅亡することになります。ヨハン2世は、第1次世界大戦終了後、1918年からスイスとの関係を強固にし、国難を乗り切りました。ヨハン2世はこの間、経済的に困窮する国民に寄り添い、私的な資産から人びとを援助したと伝えられています。 ヨハン2世の没後、次の大戦の混乱が収まるころまでは、国民の大半は農牧業に従事していたため、リヒテンシュタインの経済は決して豊かとはいえませんでした。大戦後、スイスやオーストリア、ドイツから技術者を招聘し、工業国として経済的にも安定しました。 現在、リヒテンシュタインに残る記念碑には「民衆の父、貧者の味方、平和の友、技術の牧者、善良なる公爵ヨハン」という文字があり、ヨーハン2世の善政を伝えています。 ヨーロッパの君主としては珍しく、ヨハン2世は独身でした。科学や歴史、芸術に造詣が深かったヨーハン2世は内向的な性格で、華やかな社交を好まなかったといわれています。1人で静かに書物に向かう時間を愛したヨハン2世は妻子を持たず、弟のフランツ1世が跡を継ぎました。 神聖ローマ帝国時代からの由緒ある公国を、知性と熱意と国民への愛で統治したヨハン2世。その功績を伝える、美しい20クローネの金貨です。

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