パナマ ヌグオ農園 ゲイシャ ファーメンテッドハニー
Taste of Panama ゲイシャの価値を変えた、パナマ パナマは、ゲイシャという品種を通して、スペシャルティコーヒーの価値観を大きく押し広げてきた産地です。その名は今や世界中に知られ、オークションや品評会では最高峰のコーヒーとして評価されています。今回ご紹介するのは、そんなパナマの中でも、コスタリカとの国境に近いレナシミエントの奥地に位置する名門、ヌグオ農園のゲイシャです。 当店のバイヤーが実際にヌグオ農園を訪れ、現地で買い付けた今回のロット。完熟チェリーのフローティング選別からパルピング、発酵場所への運搬まで、私たち自身もその工程に携わりました。年間生産量が限られるヌグオ農園のコーヒーを、こうして直接その場所で選び、持ち帰ることができたことも、私たちにとって大きな意味を持っています。 カップに広がるのは、ジャスミンを思わせる華やかな香り。グレープやマンダリンオレンジのような果実感に、トロピカルフルーツのニュアンスが重なり、ジューシーな質感とキャンディのような甘さへと続きます。品種の個性と、ヌグオという土地、そして丁寧な精製によって生まれた味わい。その背景まで知ることで、このゲイシャが持つ魅力をより深く感じていただけるはずです。 感じられるフレーバー Origin of Renacimiento 国境近くの、深い森から パナマ西部、チリキ州レナシミエント地域。コスタリカとの国境に近いこの地域のさらに奥に位置するのが、ヌグオ農園です。年間生産量はおよそ300〜1,000kgと限られ、その多くがゲイシャ種。世界のスペシャルティコーヒー市場でも高い評価を受けてきた農園で、2021年にはBest of Panamaのナチュラル部門で1位を獲得しています。 農園を営むのは、1960年代からコーヒー生産を続けてきたガヤルド家。ホセ・マヌエル・ガヤルド氏が2006年からヌグオでゲイシャの栽培を始めたことが、現在の農園の礎となりました。標高1,920〜1,980mという高地にあり、熱帯雨林に近い豊かな自然環境の中でコーヒーが育てられています。 今回のロットで私たちが惹かれたのは、ゲイシャという品種の希少性だけではありません。高標高の環境、限られた生産量、そして収穫から精製まで人の手を惜しみなくかける姿勢。そのすべてが重なって生まれた、この農園ならではの個性に出会いました。 Land and People 豊かな自然に育まれる、ヌグオ ヌグオ農園が位置するレナシミエントは、パナマの中でも特に自然が豊かな地域。コスタリカとの国境や自然保護区に近く、熱帯雨林のような植生が広がっています。標高1,900mを超える場所でありながら、豊かな植物に囲まれた環境が広がっていることも、実際に訪れて強く印象に残ったことのひとつでした。 高標高では昼夜の気温差が生まれやすく、コーヒーチェリーはゆっくりと成熟していきます。ヌグオでは、こうした環境に加えて十分なシェードと豊かな植生が保たれており、自然の中でコーヒーが育つ姿を見ることができます。 農園を訪れるまで、標高2,000m近くのコーヒー農園には、どこか厳しく乾いた景色を想像していました。実際のヌグオはその印象とは異なり、深い緑に包まれた場所。土壌や気候だけでなく、そこにある自然環境そのものの豊かさが、この農園の個性を支えているように感じられました。 Native Geisha スペシャルティコーヒーの価値を変えた品種 ゲイシャは、現在のスペシャルティコーヒーを語るうえで欠かすことのできない品種です。特にパナマのゲイシャは、2004年のBest of Panamaで世界的な注目を集め、その華やかな香りと際立った果実感によって、それまでのコーヒーにはなかった個性を広く知らしめました。 一般的なコーヒーとは異なる、フローラルで明るい香気。ジャスミンやベルガモット、ピーチなどにたとえられるその特徴は、品種そのものが持つ遺伝的な個性によるものです。高標高で丁寧に育てられ、完熟したチェリーを選び抜くことで、その特性がより鮮明に表れます。 ゲイシャが特別なのは、単に希少で高価だからではありません。コーヒーの評価において、これまで以上に「どれだけ個性的な香りを持っているか」という価値を広く知らしめたこと。その存在そのものが、スペシャルティコーヒーの楽しみ方を広げた品種でもあります。 Fermented Honey Craft 手間を惜しまない、品質への仕事 ヌグオ農園を訪れてまず驚いたのが、収穫から乾燥までの工程に、驚くほど多くの手作業が組み込まれていたことでした。 収穫は完熟したチェリーを一粒ずつ見極めながら手摘み。その後は水槽でフローティング選別を行い、浮いたチェリーを取り除いてから再び攪拌する作業を、浮くチェリーがなくなるまで繰り返します。選別後は手動のパルパーで果肉を除去し、ウェットパーチメントへ。収穫したチェリーをそのまま乾燥させるのではなく、この段階から丁寧に状態を整えていきます。 発酵は、まず標高の高いヌグオ農園内の木々の下で4日間。その後、山を下りてDavid市へ運び、10℃に管理された空調室でさらに2日間発酵させます。環境を変えながら発酵を進めた後、23℃に保たれたドライルームで23日間かけて乾燥。水分値10.5%までゆっくりと安定させます。 今回のファーメンテッドハニーロットでは、こうした工程の一部を私たち自身も現地で体験しました。フローティング選別からパルピング、そして発酵場所へタンクを運ぶところまで。生産者が一つひとつの工程に向き合う姿を実際に見ることで、このコーヒーの品質がどのように形づくられているのかを、より具体的に知ることができました。 Selected Lot Journey 私たちを惹きつけた、ヌグオの個性 ヌグオという名前を、私たちはパナマを訪れる以前から耳にしていました。あるとき「およそ15万円/kg」と聞き、その価格に驚いたことを覚えています。その後、PCRCの決勝に向けた取り組みの中で、同じガヤルド家が手がけるフルトゥンゴ農園のコーヒーを使用すること、そして優勝者にヌグオのコーヒーを1kg贈ることが決まり、少しずつこの農園との距離が近づいていきました。 その年のパナマでのカッピングイベントでは、ヌグオのコーヒーが4種類並んでいました。中には「これは本当に美味しい」と感じるものがある一方で、かなりEarthyな印象を持つものもありました。すべてが同じ方向の味わいではない。その振れ幅も含めて、ヌグオという農園には大きなポテンシャルがあると感じたことが、強く印象に残っています。 翌年、PCRCのヘッドジャッジを務めた報酬としてパナマツアーに参加し、ボケテ、ボルカン、レナシミエントを巡って、ついにヌグオへ。パナマシティから遠く離れた国境近くの農園へ、ジャングルの中を進み、さらに20分ほど歩いてたどり着いたその場所は、標高2,000m近くとは思えないほど豊かな緑に包まれていました。 そこで私たちが実際に手を動かしたのが、今回のロットです。完熟チェリーのフローティング選別からパルピング、発酵場所への運搬まで。カッピングテーブルの上だけではわからない、農園の環境と人の仕事に触れたからこそ、このロットを選ぶ理由がはっきりしました。希少だから、だけではなく、ここでしか生まれない個性と、それを支える仕事に惹かれた特別なコーヒーです。 商品詳細 【生産国】パナマ 【地域】レナシミエント 【農園】ヌグオ農園 【生産者】ホセ・マヌエル・ガヤルド 【標高】1,920〜1,980m 【品種】ゲイシャ 【プロセス】ファーメンテッドハニー 【焙煎度】浅煎り Country:Panama Region:Renacimiento Farm:Nuguo Producer:José Manuel Gallardo Altitude:1,920〜1,980m Varietals:Geisha Process:Fermented Honey Roast Level:Light Roast コーヒーの保存方法について >> コーヒー豆は、チャック付バッグに入れてお届けいたします。 背面にはコーヒー豆の焙煎日が記載されています。 <美味しく飲む目安> ハンドドリップ:焙煎から2〜3週間くらいが豆の持つ風味がバランスよく感じられます。 エスプレッソ:焙煎から3週間前後くらいが甘さを感じやすく、ミルクとの相性もよく感じられます。 焙煎後2ヶ月くらいまでを目安にお召し上がりください。 <長期保存について> 飲みきれない場合は密閉容器で冷凍保存がおすすめです。 冷凍保存の場合は、半年ほどの期間を目安にお召し上がりください。 詳しくはこちら >>
Specifications
- サイズ
- 50g
- 挽き目
- 豆のまま
Variants (1)
- 50g / 豆のまま — 9720.00 JPY — In stock
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