1813年 フランス ナポレオン1世 セニス山の記念碑建設 銀メダル

1813年 フランス ナポレオン1世 セニス山の記念碑建設 銀メダル

Brand: PRIME MINT
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特徴 本品は、ナポレオン1世時代に制定された公式デザインをもとに、後年フランス造幣局により製作された銀製記念メダルです。 額面を持たないメダルでありながら、サイズ・重量・彫刻の密度は、大型銀貨に匹敵、あるいはそれを上回る存在感を備えています。直径約41mm、重量36.24gという堂々たる規格は、手に取った瞬間に「メダル」というよりも、彫刻作品としての重さを強く意識させます。銀品位は実測で約.950と高く、当時のフランス造幣局製メダルらしい、締まりのある質感と落ち着いた銀色が特徴です。 表面には、月桂冠を戴いたナポレオン1世の右向き肖像が配されています。 この肖像は単なる人物描写ではなく、国家の威信を体現する「公式皇帝像」として構築されたものです。輪郭線は鋭く、髪の巻き方や月桂葉の重なりには明確なリズムがあり、光の当たり方によって表情が大きく変化します。平面的になりがちな大型メダルでありながら、頬から顎、首筋にかけての立体感は非常に豊かで、彫刻技術の高さが如実に現れています。 裏面は、険しい山岳地形をモチーフとした構図で、岩肌・積石・山道といった要素が細密に彫り込まれています。 特筆すべきは、背景と前景の彫りの深さが意図的に変えられている点で、視線が自然と中央の記念碑へ導かれるよう設計されています。単なる風景描写ではなく、「構造物を成立させるための地形」を描いている点に、このメダルの造形的な完成度が表れています。 コンディションはVF評価相当。 全面に均一な摩耗が見られるものの、主要モチーフの輪郭は明瞭に残っており、細部の情報量を損なうレベルではありません。むしろ、過度なクリーニングや不自然な光沢がなく、銀本来の経年変化を自然に保っている点は、裸メダルとしては好印象です。 本メダルは、収集対象としてのメダルという側面、素材としての高品位銀という実質、そして彫刻作品としての完成度という三つの要素が、バランスよくまとまった一枚と言えるでしょう。 概要 本品は、1813年に制定されたフランス公式記念メダルのデザインを用いた、正規のリストライク品です。年号はデザイン制定年を示すものであり、実際の打刻年を表すものではありません。 ナポレオン関連メダルにおいては、後年の公式リストライクは珍しいものではなく、同一の金型を用いて長期間製造されるケースが一般的です。そのため、本品も特定の発行年を断定することはできませんが、フランス造幣局による正式な製造である点に疑いはありません。 カタログ上では Bramsen-12233 に該当し、ナポレオン期公式メダルとして体系的に整理されているタイプです。市場に流通する同種の多くは、このリストライク品であり、オリジナル打刻品は博物館級のコレクションに収められることもあります。 素材は銀。実測重量36.24g、銀品位約.950。同時代の大型銀貨と比較しても遜色ない、むしろ余裕のある銀量を持っています。現在の市場では、こうした大型公式メダルが地金価格水準で取引されるケースは少なく、本品は価格面でも特徴的な位置づけにあります。 なお、本品はスラブケースに封入されていない「裸メダル」ですが、ナポレオン期の公式メダルにおいては、スラブ化されていないこと自体は珍しくありません。むしろ、素材感や立体感を直接確認できる点を評価するコレクターも多く存在します。 分類としては、貨幣ではなく記念メダルでありながら、国家公式事業として製作され、カタログ番号も明確なタイプに属します。その点において、単なる装飾品や無名メダルとは一線を画します。こうした背景を踏まえると、本品は「歴史的テーマを持つ公式メダルを、素材価値に近い価格帯で保有できる」という、ナポレオン物の中でも非常に現実的な収集対象と言えるでしょう。 歴史的背景 軍の指揮者として天才ぶりが際立っていたナポレオン。権力を握ってからは、ナポレオン法典の編纂やフランス銀行の設立など、政治家としても手腕を振るいました。司法機関の整備、警察力の強化も行い、強い皇帝であると同時に善き君主であるための努力を惜しまなかった人です。 ヨーロッパの歴史を大きく変えたナポレオンは、1806年から1810年が全盛期であったといわれています。1810年には子どもがいない妻ジョセフィーヌと離婚し、名門ハプスブルク家の公女を皇妃として迎えました。翌年には息子ローマ王が誕生し、ナポレオンの宮廷はますます華やかになっていきました。 一方、1812年のロシア遠征は失敗。1813年当時のナポレオンは、軍隊の再建に全力を傾けていた時期です。わずか数カ月で軍を再編成し、同年に反ナポレオン同盟軍とライプツィヒで戦いました。 この戦いで敗れたナポレオンは、1814年に失脚し退位することになります。エルバ島に流されたナポレオンでしたが、1815年に再起を目指しました。ワーテルローの戦いで敗れたナポレオンは、故国から遠いセント・ヘレナ島に流刑になり、1821年に亡くなっています。 しかしナポレオンの影響は、その後も長くヨーロッパに残りました。ナポレオンを理想とする「ボナパルティスト」と呼ばれる人々によって、第二帝政への道が開かれることになるのです。 1813年のナポレオンは、怒涛の最終局面を迎えようとしていた時期。ロシア遠征失敗という痛恨事にもかかわらず、変わらぬカリスマ性でフランスに君臨していました。 伝説的なナポレオンの偉業を、記念銀メダルから感じることができます。

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