版画 葛飾北斎「罌粟」 / ロックフェラーコレクション花鳥版画展
葛飾北斎「罌粟」 「ロックフェラーコレクション花鳥版画展」展示作品を、アダチ版画研究所が現代の職人技によって復刻した版画です。 罌粟(けし)は、4~6月頃に咲く花で、花言葉は「いたわり・感謝」。北斎は本シリーズで花と鳥を描写するだけでなく、自然の中での風・空気・時間までを表現しようと試みています。風にたなびきながら咲く罌粟は動きがあって新鮮です。花が咲き始めて、実になる過程をいとも自然に描き分けているのはさすが北斎です。 江戸時代当時の伝統技術を受け継ぐ職人によってすべて手作業で制作されており、当時の版画の色使いが数百年の時を経て、お楽しみいただけます。 額入のサイズは約40×55.5cm、お部屋やオフィスのインテリアのアクセントとしてもピッタリのサイズ感。企画展の思い出になる特別な一枚です。 ◆和紙 和紙は一枚一枚手で漉いた越前生漉奉書を使用。和紙の繊維に顔料をきめ込んで色を発色させる、という伝統木版の技法が用いられています。 ◆版木 版木は江戸時代と同じ山桜の古木を使用。小刀(こがたな)、透鑿(すきのみ)など部分に応じて、道具を使い分け、彫師が制作しています。北斎の絵は他の絵師のものに比べても線が細かく、描かれた線に忠実に彫りあげるための彫師の技術が光ります。 ◆摺(すり) 当時と同様に、絵具は鉱物や植物から採取した天然顔料を使用。墨(黒)のほか、赤・青・黄の三原色を基準にした各顔料を混ぜ合わせ、色別に彫られた版木を基に、一枚一枚を摺り、色を重ねて作品が作られています。 「芥子」図 解説 大判錦絵 天保2-3年(1831-1832)頃 No.46-48(「芥子」,「牡丹に蝶」,「芙蓉に雀」)は西村屋与八から刊行された横大判花鳥画十図の揃物。本シリーズは、墨の筆触を活かした表現の5図と精緻な表現の5図、2グループに分けられる。風にたわむ芥子を描いた本図は前者のグループに属し、花の荒々しい筆づかいは、まるで何かに牙をむくような芥子の生動感を演出している。 (ロックフェラーコレクション図録解説より)
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