歌川広重「近江八景 石山秋月」

歌川広重「近江八景 石山秋月」

Brand: Utagawa Hiroshige(歌川広重)
18000.00 JPY In stock Buy at Merchant

◆ミニコラム:紫式部も愛した 古来から伝わる月の名所 石山寺 もともと、お月見の風習は平安時代頃から江戸時代前までは貴族など高い身分の人々が行っていたものでした。それが、江戸時代になると庶民の間でも盛んに楽しまれ、現代まで続く伝統的な秋の行事となったのです。人々が月を楽しむ姿は浮世絵にもたくさん描かれています。 「石山秋月」は、琵琶湖周辺の八つの景勝を取り上げたシリーズ「近江八景」の中の一図で、湖畔に浮かぶ月を描いています。このシリーズは墨絵調で淡い色調が基本となっているため、本図も色数はあまり用いていません。 それがかえって湖畔を照らす月光の明るさを強調して、静かな秋の空気が伝わってくるようです。 岩山の上に立つのは、日本三大名月鑑賞地にも数えられる石山寺。平安時代から伝わる月の名所で、かの紫式部も石山寺に参籠した際に、美しい十五夜の月を眺めながら『源氏物語』の構想を練ったと言われています。 また、江戸時代には水辺でのお月見が流行ったそう。夜空に浮かぶ月を直接眺めるだけでなく、川や湖などに映る様を愛でるのが粋とされていたようです。 古来から愛され続ける月の名所に、水辺の月という江戸の風流も加えた、ぜいたくな一枚です。

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