ホールテーブル/デスクf28
【商品紹介】 直線的で洗練されたフォルムが印象的な、マホガニー製のホールテーブルです。 天板の縁にはバンディングが施され、全体にはインレイによる繊細な装飾が取り入れられています。テーパードレッグをはじめとした直線的な構成によって、装飾性を備えながらもすっきりとした佇まいに仕上がっています。 特に目を引くのが、左右の引き出しに現れる美しいフレイム杢。引き締まったマホガニーの木目とともに、光の当たり方によって豊かな表情を見せてくれます。 ホールテーブルとして玄関や廊下に置くのはもちろん、デスクとしてもお使いいただけます。奥行き53cmと比較的コンパクトなので、書斎やリビングの壁際などにも取り入れやすいサイズです。 なお、デスクとして使用する場合は脚間がやや狭いため、合わせる椅子のサイズにはご注意ください。 【コンディション】 当店にて修復・メンテナンスを行っています。 商品の状態について、写真では分かりにくい部分など、詳しくお知りになりたい場合はお気軽にお問い合わせください。ご希望に応じて、追加の写真をお送りいたします。 【商品情報】 商品名:ホールテーブル f28 サイズ:W 122 × D 53 × H 89 cm 原産国、または輸入国:イギリス 推定年代:1930年代ごろ 素材:マホガニー 配送区分:G 【家具の読み物】 「ホールテーブル」は、何のための家具だったのか? アンティーク家具を見ていると、「これは何に使う家具なんだろう?」と思うことがあります。 特にホールテーブルは、デスクにもコンソールにも見えるため、初めて見る方には少し用途が分かりにくい家具かもしれません。 では、そもそもホールテーブルとは、何のための家具だったのでしょうか。 イギリスの家にあった「ホール」という場所 まず考えたいのが、「ホール」という空間です。 現在の日本でホールと聞くと、玄関を入ってすぐの場所や、廊下のような空間を思い浮かべるかもしれません。 けれども、イギリスの住宅におけるホールは、単なる「通路」ではありませんでした。 家の外から中へ入るとき、最初に通る場所。 来客を迎える場所。 家族が出入りする場所。 そして、家の各部屋へとつながっていく場所。 つまりホールは、家の中でも人の動きが集まる場所でした。 大きな邸宅では、ホールそのものが建物の重要な空間として設計されることもあります。 だからこそ、そこには家具が置かれました。 「何かをするため」だけではなかった ここが、現代の家具との大きな違いかもしれません。 現代の家具には、「ダイニングテーブル」「デスク」「テレビ台」のように、比較的はっきりとした用途があります。 一方、ホールに置かれる家具には、必ずしも一つの決まった役割があるわけではありません。 花器やランプを置く。 手紙や鍵など、出入りの際に一時的に置いておきたいものを置く。 引き出しに細かなものを収納する。 あるいは、ただそこにあることで空間を整える。 ホールテーブルは、こうした**「人が行き交う場所に必要な、ちょっとした機能」**を引き受ける家具だったと考えると分かりやすいでしょう。 家具というものは、必ずしも「何か一つの仕事をする道具」ではありません。 その場所に置かれることで、収納にもなり、飾り台にもなり、ときには書き物をする場所にもなる。 ホールテーブルには、そうした家具の柔軟さがあります。 なぜ引き出しが付いているのか このf28には、左右に引き出しがあります。 これもホールという場所を考えると、なかなか理にかなっています。 家の中と外との境目にあるホールでは、出入りの際に扱うものが自然と集まります。 手紙、鍵、手袋、筆記具。 今ならスマートフォンや財布を置く場所になるかもしれません。 もちろん、実際にこの家具で何が収納されていたのかまでは分かりません。 しかし、**「ホールに置く家具に収納機能を持たせる」**という考え方そのものは、とても合理的です。 そして面白いのは、収納だけで終わらないことです。 この家具の天板は、ちょっとした書き物をすることもできる大きさがあります。 つまり、ホールテーブルという名前を持ちながら、実際の生活の中では複数の役割を担うことができる。 デスクとホールテーブルの境界 今回のf28は、デスクとして使うこともできます。 ここで、少し面白い疑問が出てきます。 では、ホールテーブルとデスクは何が違うのでしょうか。 もちろん、家具としての構造や寸法には違いがあります。 しかし、アンティーク家具を見ていると、その境界が意外と曖昧なことに気づきます。 現代では「これはデスク」「これはコンソール」と分類したくなりますが、家具が実際に使われていた時代の生活は、もっと柔軟だったはずです。 家具は、置かれる場所や使う人によって役割を変えます。 ホールに置けばホールテーブル。 椅子を合わせて書き物をすればデスク。 壁際に置いて花器やランプを飾れば、ディスプレイテーブルとして機能する。 家具そのものは変わっていないのに、使い方によって名前が変わって見えるわけです。 家具の名前より、家具そのものを見る アンティーク家具を見ていると、「これは何という家具なのか」という名前が気になります。 もちろん、それを知ることは大切です。 けれども、名前を知った瞬間に家具の使い方まで決めてしまう必要はありません。 むしろ、 「この家具は、当時どんな場所に置かれ、そこにいる人たちはどう使ったのだろう?」 と考えてみると、家具が少し身近になります。 ホールテーブルという名前も、その家具の一つの使われ方を示しているに過ぎません。 このf28も、玄関や廊下に置いて花器や照明を飾ることができます。 一方で、椅子を合わせれば書き物をするデスクとしても使える。 現代の暮らしに合わせて、別の役割を与えてもいい。 そう考えると、ホールテーブルという家具は、意外と自由な家具なのかもしれません。 そして、もう一度この家具を見てみると、天板の縁に施されたバンディングやインレイ、マホガニーの美しい木目、左右の引き出しに現れるフレイム杢が目に入ります。 「何のための家具なのか」だけではなく、「この家具を自分の暮らしの中でどう使うか」。 そこまで考えられることも、アンティーク家具の面白さのひとつです。
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