エミール・ガレ 1885年頃 『ライオンの怪物』 大型花瓶 ボウル アール・ヌーヴォー初期作品 エナメル金彩
本作の最大の魅力は、ガレの初期作品の真骨頂である、重厚で洗練された色彩の重なりにあります。 ほんのりと色づいた上品な「茶系のスモークガラス(Rauchglas)」を器体に選び、その上に鮮やかな多色エナメル彩と、贅沢な金彩(ゴールド)を施しています。 スモークガラスの深み: 時を経た琥珀や、霧がかった夜を思わせる落ち着いた輝き。 エナメルと金彩のコントラスト: 光を受けると、まるで中世のステンドグラスや東洋の漆器のように、描かれた文様が立体的に浮かび上がります。 この緻密な装飾が、直径29cmの重厚な器体に、まるで宮殿の調度品のような高貴さと、圧倒的な気品を与えています。 2. モチーフ:シノワズリと中世が交差する「幻想の獣」 器体の中央でひときわ異彩を放つのが、タイトルの由来でもある「竜のような姿をしたライオンの怪物(Créature léonine)」です。 ガレは当時、日本のジャポニスムだけでなく、中国のシノワズリや中世ヨーロッパの紋章学にも深く傾倒していました。 この怪物は、東洋の「獅子」や「龍」のイメージと、西洋の幻獣がガレの脳内で融合した、まさに彼の「変容」の美学を具現化したアイコンです。 怪物の周囲を囲むのは、様々な文様やシンボルがあしらわれた「垂直のバンド(帯状の装飾)」。 この幾何学的な配置が、混沌とした幻想世界を美しく秩序づけ、見る者を神秘的な物語へと誘います。 3. 造形とサイン:初期作品の証と完璧なる保存状態 底部が広く、どっしりとした安定感のある円形のフォルムは、15cmの高さに対して29cmの直径を持ち、まるで聖杯や儀式用の器のような厳かさを湛えています。 器体の底面には、ガレの初期作品であることを証明する「EG déposé, Emile Gallé à Nancy」のサインが、当時のエナメル絵の具で鮮明に残されています。 140年以上前のアンティークとして、これほど完璧な状態で現代に遺されたことは、まさに奇跡と言えるでしょう。 サイズ 直径 29 cm 高さ 15 cm 状態 目立つ大きな欠け、割れ、傷なく、年代に対して良好なコンディションです。 エナメルによる署名:EG déposé, déposé, Emile Gallé à Nancyがあります。 エミールガレの歴史についての詳細はこちらから↓ フランス仕入れレポート動画はこちらから↓ ・化粧箱について 弊社では商品をより大切に扱いたいお客様に向けて、化粧箱をオーダーメイドで製作しております。 化粧箱の詳細は下記の動画からご確認くださいませ。 化粧箱をご希望の際には、お手数をおかけしますが『お問い合せ』もしくは『購入時の備考欄』からご連絡をお願い致します。 ・弊社が扱う商品について 弊社で販売している商品は全て真贋を保証しております。 万が一偽物であった場合は、返品返金致します。
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