オケージョナルテーブルf216
【商品紹介】 細身のフォルムに、オークのしっかりとした木質感を備えたオケージョナルテーブルです。 天板には緩やかな曲線を描くサーペンタイン形状を取り入れ、脚部にはツイストの装飾を施しています。小ぶりなサイズの中に、イギリス家具らしいクラシカルな意匠が凝縮された一台です。 幅38cm、奥行き37.5cmとコンパクトで、ソファやアームチェアの横に置いて飲み物や本を置いたり、花器やオブジェを飾ったりと、さまざまな用途でお使いいただけます。 小さな家具だからこそ置く場所を選びすぎず、暮らしの中で自由に役割を与えられるのも魅力です。 【コンディション】 当店にて修復・メンテナンスを行っています。 天板に若干の反りがあります。 商品の状態について、写真では分かりにくい部分など、詳しくお知りになりたい場合はお気軽にお問い合わせください。ご希望に応じて、追加の写真をお送りいたします。 【商品情報】 商品名:オケージョナルテーブル f216 サイズ:W 38 × D 37.5 × H 70 cm 原産国、または輸入国:イギリス 推定年代:1930年代ごろ 素材:オーク 配送区分:C 【家具の読み物】 「オケージョナル」という名前は、何を意味しているのか? アンティーク家具には、少し変わった名前の家具があります。 そのひとつが「オケージョナルテーブル」です。 直訳すれば「occasion=機会・場合」のテーブル。 つまり、特定の用途だけに使うのではなく、必要なとき、その場面に応じて使うテーブルという意味合いを持っています。 では、なぜイギリスでは、わざわざこうした小さなテーブルが作られたのでしょうか。 大きなテーブルだけでは、暮らせない 現代の感覚では、テーブルというとダイニングテーブルやデスクのように、ある程度決まった場所に置いて使う家具を思い浮かべます。 しかし、昔のイギリスの室内では、もう少し小さなテーブルが活躍していました。 椅子に座って本を読む。ソファでお茶を飲む。暖炉のそばで会話をする。 そんなとき、手元に飲み物や本を置くための小さな台が必要になります。 だからといって、そのたびに大きなテーブルを持ってくるわけにはいかない。 そこで登場するのが、小型で移動しやすいオケージョナルテーブルです。 必要な場所へ持っていく。用が済めば、別の場所へ移す。 名前の通り、そのとき、その場所で必要な役割を与えられる家具だったのです。 小さい家具だからこそ、凝る 面白いのは、こうした実用性の高い小さなテーブルにも、かなり装飾的なものが存在することです。 大きなキャビネットやチェストなら、正面や側面に広い装飾面を取ることができます。 ところが、オケージョナルテーブルはそもそも小さい。 使える面積が限られています。 だからこそ、脚の形や天板の輪郭、縁の装飾など、家具の構造そのものがデザインになっていきます。 今回の一台も、その好例です。 天板にはサーペンタインと呼ばれる緩やかな曲線。 そして脚にはツイスト。 大きな彫刻や象嵌を施さなくても、家具の輪郭と構造だけで十分に表情が生まれています。 サーペンタインという曲線 今回の家具を見るうえで、もうひとつ面白いのが天板の形です。 直線だけで構成された天板ではありません。 中央がわずかに張り出し、左右に曲線がつながっていくサーペンタイン形状になっています。 サーペンタインとは、蛇のように緩やかにうねる曲線を指す言葉。 イギリス家具では、チェストやテーブルなどさまざまな家具の前面や天板に使われてきました。 家具の形に曲線を取り入れることで、直線だけで構成された家具よりも柔らかく、動きのある印象になります。特に小さなテーブルでは、この輪郭の違いが家具全体の印象を大きく左右します。 幅38cmしかない家具でも、天板の形ひとつで、ただの小さな台ではなく、きちんとデザインされた家具に見える。 これもアンティーク家具の面白いところです。 ツイストレッグも、ただの装飾ではない 脚部には、螺旋状のツイスト装飾が施されています。 こうしたツイストレッグは、イギリスの家具では古くから見られる意匠です。 まっすぐな脚に比べると、光が当たったときに明暗が生まれやすく、細身の家具でも立体感が出ます。 今回のテーブルは全体的に細身なので、脚部のツイストが家具の印象をかなり左右しています。 サーペンタインの曲線とツイストレッグ。 どちらも「曲線」を使った意匠ですが、その表現方法は違います。 天板は横方向にゆったりと曲がり、脚は縦方向に螺旋を描く。 この二つが組み合わさることで、小さな家具の中にも動きが生まれています。 そして、こちらは1930年代頃の一台 今回のオケージョナルテーブルは、1930年代頃のもの。 この時代になると、イギリス家具はそれ以前の時代に比べて、装飾を抑えたすっきりとした家具も多く見られるようになります。 そんな中で、この一台は細身のフォルムを持ちながら、サーペンタインの天板とツイストレッグによって、しっかりとクラシカルな雰囲気を残しています。 そして、オークの質感。 サイズは小さいものの、木部にはしっかりとした質量感があります。 小型家具だからといって、軽く簡素な印象にはならない。 むしろ、限られたサイズの中に素材感と装飾性を凝縮しているところが、この家具の魅力です。 「オケージョナル」は、使い方を決めない家具 オケージョナルテーブルという名前には、もうひとつ面白いところがあります。 それは、用途を限定していないことです。 コーヒーテーブルのように「これを置く家具」と決められているわけではない。 ベッドサイドに置けばナイトテーブルのようになる。 椅子の横に置けばサイドテーブルになる。 花器を置けばディスプレイテーブルになる。 玄関に置いて鍵や小物を置いてもいい。 つまり、家具の用途を決めるのは家具そのものではなく、使う人とその場所なのです。 これは、現代の暮らしにもかなり相性のいい考え方ではないでしょうか。 大きな家具を一台置くよりも、小さな家具を必要な場所へ動かしていく。 暮らし方が変われば、家具の役割も変える。 そんな柔軟さを持っているのが、オケージョナルテーブルです。 今回の一台も、38cmという小さなサイズだからこそ、置く場所を決めすぎず、暮らしの中で自由に使うことができます。 小さな家具ですが、サーペンタインの天板、ツイストレッグ、そしてオークの存在感。 細かなところを見ていくと、決して「ただの小さなテーブル」ではありません。 必要なときに役割を変えながら、置いてあるだけでも家具として楽しめる。 そんなところに、オケージョナルテーブルという家具の面白さがあります。
Variants (1)
- Default Title — 68000.00 JPY — In stock
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